2009年10月30日金曜日

Ubuntu 9.10へのアップグレード

どうやらUbuntu 9.10 (Karmic Koara) がリリースされたらしい。

例によって、「アップデート・マネージャ」のところにボタンが表示されるので、ポチッと押して(ボタンを押すときはポチッと言うことになっている)アップグレード開始。

元々8.10 Desktopの日本語REMIX CDをベースに入れ、それを9.04にアップグレードしてあるのだが、今回も日本語関係のパッケージを追加するリポジトリは一旦無効にされる(Ubuntuの案内を参照)。

パッケージのダウンロード自体は、そこそこのリンクが用意できれば10分ちょっとで済む。その後、console-setupというダイアログが開いてキーボードの選択を行うが、ここで日本語106キーボードが見つからないので、とりあえずGeneric 101 (intl) にしておく。日本語パッケージを追加した後で修正する必要があるだろう。

ダイアログが、「アップグレードのインストール」に切り替わると、ここからはそれなりに時間が掛かる。おおよそ40分というところか。途中、背景イメージが変わったり、ダイアログが灰色(応答無し)になるなどの反応があるものの、とにかく適当に放っておくとアップグレードは進行していく。

が、途中でgrubのメニュー内容選択と同時に

「linux-2.6.31-14-genericがインストールできません」

というダイアログが出る。げ、カーネルじゃん。しかも詳細表示の部分が文字化けしていて読めない。しょうがないのでこのダイアログは閉じて、しばし進行を見守る。また同じダイアログが出る。 改めて内容を読む。

"The upgrade will continue but the 'linux-image-2.6.31-14-generic' package may not be in a working state. Please consider submitting a bug report about it."
(訳:とりあえずアップグレード続けるけどさ、このlinux-imageホニャララっていうパッケージはちゃんと動作しないかもよ。バグ報告することも考えてね。)
だそうだ。カーネルが起動中なので旧バージョンの削除・置換が出来ないという程度の意味ならばよいが、現状が分からないのでまた進める。結局、アップグレードが完了した時点でlinux-genericとlinux-image-genericの2つのパッケージについて、インストールに失敗した旨の表示になる。また、アップデートマネージャが予期せず終了したとか、かなりヤバめなダイアログが続々表示される。

それでは、ということで改めてアップデート・マネージャを起動すると、linux-image-2.6.31-14-genericが「新規インストール」という但し書き付きで表示されるが、それとともに「システム上に1個の破損パッケージがあります!それを特定するために "破損" フィルタを使用してください。」というダイアログが表示される。そこを無視して突き進むと、パッケージのインストールを開始するのだが、最後に
E: /var/cache/apt/archives/linux-image-2.6.31-14-
generic_2.6.31-14.48_i386.deb: 壊れているファイルシステム上のtarファイル -
パッケージアーカイブが壊れています
という表示になる。「破損フィルタ」とは何ぞやと調べてみると、Synaptic パッケージ・マネージャのカスタムフィルタを指しているようなのだが、これはあくまで「破損しているパッケージを探す」だけの役割しかなく、再インストール指定をしてもダメ。

で、しょうがないから上記のキャッシュディレクトリに保存されているdebファイルを削除してから再度パッケージ・マネージャでインストールを試みると、今度はダウンロードからやり直してくれてインストール成功。どうやら、最初にダウンロードしたパッケージが何かの理由で(何だ?)破損していたというのが理由だった様子。
(10/30追記:Microsoft Virtual PC 2007上に構築してあった別のUbuntu 9.04からアップグレードしてみたところ、上記のようなエラー等は一切発生しなかった。やっぱりパッケージファイルの破損が原因と思われる)

再起動すると……凄いなあこの起動画面。渋い。後は日本語パッケージの再設定をすることにしよう。

2009年10月9日金曜日

東武東上線の迂回経路を考える


全然techじゃないんだけど、昨日ずいぶん苦労をしたので、備忘録的に「もしも東上線が止まったら」を目的地別に考えてみる。

北池袋~和光市
目的地が線路の南側なら、池袋からメトロの有楽町線/副都心線を使えばよい。下赤塚・成増・和光市あたりは新宿から都営大江戸線を使う手もある。線路の北側なら、巣鴨または板橋から都営三田線が代替路。だいたい15~20分も歩けばいいし、徒歩が辛い場合でも国際興業バスがかなり広範にカバーしている。成増・和光市は西武バスが多い。これらが揃って休止するというケースはまずあり得ないし、そうなったらもう諦めるしかない。 

朝霞
メトロで和光市か、武蔵野線で北朝霞に出て、徒歩。和光市からなら20分くらいで着くはず。朝霞台からは東武バスもある。西武池袋線大泉学園駅からの西武バスもあり、これは本数も多く22時台まである。

朝霞台
武蔵野線に出て北朝霞を目指せばよい(実質同じ駅)。埼京線で武蔵浦和に行くか、または西武池袋線で秋津(ここは乗り換えが分かりにくく、武蔵野線の新秋津まで徒歩で5分くらいかかる)。よくあることだが武蔵野線も止まった場合、西武池袋線のひばりヶ丘または東久留米から西武バスがある。

志木
朝霞台から徒歩、やはり20分もあれば着くはず。西武バスまたは東武バスもあるが、本数は少ない。西武池袋線のひばりヶ丘、清瀬からの西武バスは結構本数がある。また京浜東北線の浦和から、国際興業バスがそこそこ出ている。

柳瀬川・みずほ台・鶴瀬・ふじみ野
他の鉄道から遠い上、バス路線もほとんどない。東上線が止まると陸の孤島。柳瀬川は志木から歩ける(30分くらい?)のでがんばる。これがみずほ台だと1時間。鶴瀬、ふじみ野は上福岡から歩く方が近く、やはり1時間ないし30分程度かかると考えられる。タクるつもりなら武蔵野線の北朝霞・新座・東所沢か、ふじみ野まで行けば川越線の南古谷という手もある。

上福岡
埼京線(川越線)南古谷から西武バスがある。大宮~所沢を結ぶ路線も通るが、本数が少ないので役に立たない。南古谷から歩く場合は1時間弱、川越からだと1時間強か。

新河岸
川越から徒歩。多分40~50分くらい?

川越・川越市
埼京線(川越線)に加え、西武新宿線も使えるため、迂回経路は潤沢。ただし埼京線もよく止まる。高崎線の上尾・桶川・鴻巣からそれぞれ東武バスが出ているが、いずれも本数は少ない。

霞ヶ関・鶴ヶ島
この辺からまた陸の孤島。霞ヶ関ですら、川越市から歩いて余裕で1時間。川越線の的場からなら霞ヶ関まで15分程度、鶴ヶ島は1時間かかりそう。川越線の笠幡駅そばから鶴ヶ島までの東武バスがあるが、本数が少なすぎ。ちなみに川越/川越市からタクると2000~3000円程度か。

若葉
川越駅から東武バスがあるが、1時間に1本程度(最終は平日で22:21、土休は20:57)。坂戸までの電車があれば、そこから徒歩で30分程度。

坂戸
東武越生線に支障が無ければ、川越から川越線→高麗川から八高線→越生から東武越生線という大回りの経路があるにはあるが、特に八高線の本数が少ないので大変(1時間以上かかる)。ちなみに高麗川発越生方面の最終は22:20。川越線笠幡・武蔵高萩からの徒歩だと、1時間半~2時間は見るべきか。

北坂戸・高坂
北坂戸は坂戸に近く、まあまあ徒歩圏内(30分程度?)。高坂は本気で他の駅から遠く、かろうじて隣の東松山まで徒歩1時間弱というところか。都幾川を渡るあたりはメチャメチャ寂しいので、正直歩きたくはないだろう。川越からのタクシーは5000~6000円コースだろう。

東松山
川越から東武バスがあるが、ほとんど途中の八幡団地で止まってしまう。東松山行きは20時台が最後。高崎線鴻巣駅から川越観光自動車(いちおう東武グループ)が来ていて、こっちは22時台まである。 (10/26追記:この他に熊谷から国際十王交通(これも東武グループ)というまた勇ましい名前のバスが路線を持っている。ここも22時ちょい過ぎまではあるので、何とかなるか。)

森林公園・つきのわ・武蔵嵐山
森林公園はかろうじて東松山から徒歩圏内(1時間弱)。あとはもうタクるしかあるまい。
(10/26追記:あと前述の国際十王交通で、熊谷駅→立正大学→森林公園駅と乗り継ぐ方法があるが、立正大学21時45分が最終らしいのであまり現実的ではないだろう。)

小川町
川越から川越線→高麗川から八高線という迂回ルートはある。また高崎線の熊谷に行き、そこから秩父鉄道→寄居から八高線または東武に乗り換える手もある(東武の寄居~小川町は東上線から事実上切り離されているので、逆に障害の影響を受けない可能性が高い)。

ちなみに、昨日の障害について2ちゃんねるあたりで観察していると、さすがに東上線沿線だけあってスリーデーマーチの参加経験者が多く、1~2時間程度の徒歩帰宅は「練習代わり」として敢行した人がそこそこいたようだ。自分も災害や交通障害の予行演習として、たまには徒歩帰宅をやってみようか。

2009年6月18日木曜日

Parallels Tools doesn't support Ubuntu 9.04 (Jaunty) yet...

MacOS Xを動かしたまんまでWindowsやLinuxのデスクトップを使いたい関係があって、Parallelsを入れた。WindowsはXP SP3、LinuxはUbuntu 9.04。

で、ゲストOSとMacOS Xとの連携を高めるためのParallels Toolsをインストールしたいのだけど、どうやら現時点でParallels Tools が対応しているのはUbuntu 8.xまでらしい(この辺の議論)。実際やってみてもエラーが出る。

エラーログの内容を見ると、どうもXサーバのバージョンの問題らしく
X server: xorg, v1.6.0
Install X modules from directory: .1.6
System X modules are placed in /usr/lib/xorg/modules
Error: there is no X modules for this version of X server
Error: failed to install user space applications and drivers

てなメッセージが出ている。Ubuntu 8.10 (intrepid) はサーバが1.5だったはずなので、そこの違いなのだろう。

いろいろ調べると、Parallels Toolsは/usr/lib/parallels-tools/tools/prltools にインストールされる。
ここのサブディレクトリに、バージョンに合わせてxorg.1.6というのがあって欲しいのだが、まだない。ということでインストーラがエラーを吐いて終わってしまうようだ。

Parallelsが早く対応してくれることを祈りたい、が、上記の議論から2ヶ月経っても変化は無いようなので、難しいかも。

2009年3月12日木曜日

MacBookに変なOSをいろいろインストールしたメモ(3)

ということで、前のエントリで悩んだ「インストールの順番」問題を何とかクリアし、Windows VistaとFedora 10をインストール。パーティション(ボリューム)の使い方は今のところこんな感じ。

disk0s1: EFI 200MB
disk0s2:Leopard(Journaled HFS+) 150GB
disk0s3: Windows Vista with BootCamp(NTFS) 113GB
disk0s4: Fedora 10 (ext3) 15GB
disk0s5: free (VFAT) 15GB
disk0s6: Linux swap 4GB

ちなみに、Fedora 10のインストール後にWindows Vistaを起動しようとすると、「winload.exeが見つからない」というコンソールエラーが表示されて起動に失敗する。

おそらく、元々VFATでフォーマットしていた(Dドライブに見えていた?)disk0s4をext3でフォーマットし直したことで、情報の不一致が起きたのではないかと思われる。VistaのインストールCDから起動して、「修復する」機能を用いたところ、一瞬で直せた。

2009年3月10日火曜日

MacBookのパーティション(ボリューム)に関する悩ましい問題

世間様のページをいろいろ検索してみると、MacBookに複数のOSを入れる場合は
OS X→Linux→Win
の順が望ましい、とある。Windowsのパーティションが最後(パーティション番号4)でないと起動しないとか、いろいろ制約があるらしい。

ところが、手元でこの順序でやってみると、Windows Vistaをインストールする際に
「インストールできるシステムボリュームが見つかりません」
というエラーが出て、インストールできない。

いろいろ調べると、どうもアクティブパーティション(active partition)でないとインストールできないような雰囲気なのだが、rEFItのバージョン0.6からはOSがインストールされているパーティションを自動検出して、勝手にactive partitionのフラグを立てるらしい。先にLinuxを入れてしまうと、フラグがLinux側に行ったままになるのではないかと推測される。実際、rEFItのページでも現在は「先にWindowsをインストールするのがお勧め」と書かれている

ちなみに、この推論に至るまでVistaのインストーラでもいろいろ試行錯誤をし、たとえばdiskpartコマンドでパーティションを切り直したりもしたのだけど、これをやるとMacOS X側でどうやっても消せないパーティションができてしまった(いや、なんかdiskutilの裏技みたいのがあるのかもしれないけど)。しょうがないのでいったんMacOS Xからクリーンインストールして、やり直し。

2009年3月6日金曜日

MacBookに変なOSをいろいろインストールしたメモ(2)

rEFItを入れたので、とりあえずFedora10をインストールしてみる。

LiveCDではない、普通のインストール用DVDイメージ(Fedora-10-i386-DVD.iso)をダウンロードする。ダウンロードリンクを直クリックでもある程度近いところを選んでくれるのかも知れないが、ミラーサイトのリスト(http://mirrors.fedoraproject.org/publiclist/Fedora/10/)から日本国内の近そうな場所を選ぶのが吉か。リストにあるサイトのほとんどにhttpというリンクがあるので、そっちを選ぶ(あえてftpを使う理由もないだろうし)。

releases→10→Fedora→i386→isoで目的のISOイメージが見つかるので、ダウンロード。約3.4GB。こいつを空のDVDメディアに焼いて、再起動。

rEFItはブート可能なLinuxのCDメディアが入っていることを自動認識してくれるので、カーソルキーでペンギンマークの方を選んでEnterキーを押せば、普通にFedoraの起動画面が表示される。全体の流れはWindows PCにインストールする場合と同じ。なぜかマウス(タッチパッド)が認識されないので、キーボードベースで操作をする。

インストールするディスク領域については、300GBのディスク中150GB程度をあらかじめ空き領域にしておいたので、そこに/bootのための基本領域(1GB程度)と、LVMのための基本領域(16GB程度)を確保し、LVMの中にスワップ領域(メインメモリを3GBに増設してあるので、4GB程度)とルートパーティションを作成する。パーティション設定画面で「空き領域を利用して……」というのを選択すると空き領域全部を使われてしまうので、手動で行う。

後は普通にインストールが進行。

インストール完了、再起動。rEFItはFedoraのパーティションを "Legacy OS" と認識している様子だが、そこを選択すると "Missing operating system" となってしまった。

どうやらパーティション作成後に、「ブートローダをインストールする」チェックを外したのがいけなかったらしい。rEFItがセレクタとして機能するが、それとは別にLinux本体を起動するためのブートローダが/bootの区画(この場合は/dev/sda3と認識される)に入っていないとだめだということだ。インストール時にチェックを外さなければたぶん問題はないだろうし、失敗した時はインストールDVDでもう一度起動し、「既存のシステムをアップグレードする」を選択すればよい。ブートローダがインストールされていない状態を自動検出してくれて、ブートローダをインストールするだけでアップグレードが完了したことになる(10から10へのアップグレードなので)。

気を取り直して再起動。今度はLegacy OSではなく、ちゃんとペンギンマークが出る(もう1個のペンギンマークはインストールメディア)。HDDからの起動を選択すると、今度は普通にFedora10が起動し、マウスも動いてくれた。ワイド画面にもちゃんと対応しているようだが、右クリックのやり方がわからずただ今試行錯誤中。

以上。

2009年3月4日水曜日

MacBookに変なOSをいろいろインストールしたメモ(1)

MacBookのディスクを換装(容量増)したので、BootCamp+Windowsだけでは面白くないと思っていろいろいじってみたメモ。まずrEFItのインストール。

3つ以上のパーティションがあるとMacOS標準のブートローダはあんまりよろしくない様子。

そこで、rEFItなるMac向け(つーかEFI対応のコンピュータ向け)ブートローダをインストールする。

rEFItのプロジェクトページhttp://refit.sourceforge.net/からダウンロードリンクをたどって、MacOS用のディスクイメージをダウンロード(この段階ではバージョン0.12が最新で、rEFIt-0.12.dmgがダウンロードされる)。

rEFIt-0.12.dmgをダブルクリックすると、rEFItのディスクイメージがマウントされ、Finderで中身が表示される。rEFIt.mpkgをダブルクリックするとインストーラが動くので、使用許諾に同意してインストール完了。再起動したときに、いつものアップルマークでなくrEFItの起動画面が表示されればOK。

標準のブートローダをいじらずにテストしてみたい場合は、ISOディスクイメージをダウンロードしてCDに焼けばよいらしい。

英語配列のノートPCで日本語配列設定にしちゃった時に、アンダースコアを入力するTips

US配列のLG gram SuperSlimを購入した。で、Windowsの初期セットアップを始めたところ、最初に選択できるキー配列はMicrosoft IME(まあ要するに日本語配列)だけ。で、その後に「追加のキー配列」を選択できるのだが、後でやればいいやと思ってスルーしてしま...