今年の2月にこんなエントリを書いたわけだが、「残存者利益?」と書いたマクドナルドもとうとう閉店してしまった。
あそこは近隣の老人が昼食を食べたり、坂戸高校の生徒がお茶したり、あるいはうちの学生などがスクールバス乗降のついでに立ち寄っていたわけで、あれが無くなると不便な面は少なからずあると思う。
しかし、これは北坂戸のマクドナルドだけについての特別な判断なり問題があったというよりも、店舗大量整理→採算性の高い場所への再出店という、日本マクドナルドの方針の一環ということなのだろう。
北坂戸駅そのもののポテンシャルが、ファストフード1店舗すら支えられないレベルになっているのか。それとも絶対的なポテンシャルはあるのだが、相対的に見て「もっとおいしい場所」があるから撤退したのか。数字を持っていない立場からはなかなか見えづらい部分ではある。とは言え、こういう消え方は「結局駅前にペンペン草一本残りませんでした」という感じであり、日本マクドナルドという企業への印象を悪くするのではないだろうか。
(まあ北坂戸駅前には我らが「龍門」が絶賛営業中であり、食べる場所という意味ではまだまだ何とかなるのだが)
I'm a researcher on information technology and operations research. Here I'll jot down technical thing to be noted. 情報技術/オペレーションズ・リサーチ分野の研究者です。技術的な面で書き残しておきたい事柄をメモっておく場所として利用する予定です。
2010年9月17日金曜日
2010年9月3日金曜日
「確率1400万分の1」は、「1400万回試せば必ず○○する」とは限らない
gigazineの記事
「途上国の飛行機は先進国の13倍落ちやすい」
(http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100903_fatal_flight/)
の文中にちょっと気になる確率の話を見かけたのでコメント。といっても、確率の基礎を勉強ずみの人にとっては単に「ありがちな誤解の指摘」でしか無いのでそのつもりで。
まず当該部分を抜き出し。
こちらで追加した太字部分が気になる点。これは、1400万本のうち1本の当たりが「確実に」入っているようなくじを、「1回引いたくじは戻さずに」引き続けるような状況を前提とした話になっている(いわゆる非復元抽出という考え方)。この場合は1400万本引き続ければ、そのうちどこかで当たりに出会う(=死ぬ)ことになる。
しかし実際に飛行機に乗る場合、1回飛行機に乗って死ななかったからといって、その後の死亡リスクが大きくなるわけでも、小さくなるわけでも無いと考えるのが普通だろう。これは事象の独立という概念で、上記のくじの例で言えば復元抽出(くじを引いたら元に戻すので、何度引いても当たりを引く確率は1400万分の1)という考え方に相当する。
独立性を仮定した場合、1400万回飛行機に乗って死ぬ確率はどう計算できるか。1回乗って「死なない」確率は (1-1/14000000)であり、したがって1400万回乗って死なない確率は
である(上記の近似は自然対数の定義を使った)。結局、1400万回のうち1回以上死亡事故レベルの墜落に出くわす確率は0.63程度であり、まだまだ「ほぼ確実」とは言えない。
ところで、3万8千年(38000年×365日=1387万日≒1400万回)という数値はgigazine記事の元ネタになっているScienceDailyの記事や、さらには本家本元INFORMS Onlineの記事にも載っているのだが、こちらの記事には誤りは無い。というのも、これらの記事では "on average" (平均で)という表現を用いているからである。恐らくgigazineはこの意味を誤解したか読み飛ばしたのではないかと思われる。
当選確率1400万分の1のくじを(復元抽出で)引き続けるとき、初めて当たりくじを引くまでの回数は幾何分布と呼ばれる確率法則に従う。このとき、回数の平均値は1400万回になる。ただし平均はあくまで平均であって、それより早く当たりくじを引く場合もあれば、もっとかかる場合もある。先ほどの計算では、この平均回数以前に当たりくじを引く確率は63%程度だ、ということになる。ちなみに、「ほぼ確実」といえるレベルは人によって違うだろうが、上記の3倍すなわち4200万回をこなせば、そこまでの間のどこかで当たりくじを引く確率は約95%になる。
(追記)
このエントリーのURLを添えてgigazineのメールフォームからコメントを送ったところ、早速修正しましたという返信が送られてきたのだけど、「ほぼ確実」が「大抵の人は」に変わっただけ。63%(だいたい3人に2人)だと大抵とは言えないように思うのだけど…このエントリーもちゃんと読んでもらっていないのか、それともこっちの書き方が悪いのか。
「途上国の飛行機は先進国の13倍落ちやすい」
(http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100903_fatal_flight/)
の文中にちょっと気になる確率の話を見かけたのでコメント。といっても、確率の基礎を勉強ずみの人にとっては単に「ありがちな誤解の指摘」でしか無いのでそのつもりで。
まず当該部分を抜き出し。
Barnett教授の計算によると、2000~2007年の旅客機(ジェット機とプロペラ機を含む)の1便あたりの死亡リスクは、アメリカや日本、アイルランドなどの先進国では1400万分の1(0.000007%)だったとのこと。これはつまり「人は1400万回旅客機に乗ればほぼ確実に死ぬ」という数字ですが、1日1回旅客機を利用する人でも1400万便に乗るには3万8000年もかかるので、旅客機はかなり安全な乗り物と言っていいようです。
こちらで追加した太字部分が気になる点。これは、1400万本のうち1本の当たりが「確実に」入っているようなくじを、「1回引いたくじは戻さずに」引き続けるような状況を前提とした話になっている(いわゆる非復元抽出という考え方)。この場合は1400万本引き続ければ、そのうちどこかで当たりに出会う(=死ぬ)ことになる。
しかし実際に飛行機に乗る場合、1回飛行機に乗って死ななかったからといって、その後の死亡リスクが大きくなるわけでも、小さくなるわけでも無いと考えるのが普通だろう。これは事象の独立という概念で、上記のくじの例で言えば復元抽出(くじを引いたら元に戻すので、何度引いても当たりを引く確率は1400万分の1)という考え方に相当する。
独立性を仮定した場合、1400万回飛行機に乗って死ぬ確率はどう計算できるか。1回乗って「死なない」確率は (1-1/14000000)であり、したがって1400万回乗って死なない確率は
(1-1/14000000)^14000000 ≒ 1/e = 0.36787944...
である(上記の近似は自然対数の定義を使った)。結局、1400万回のうち1回以上死亡事故レベルの墜落に出くわす確率は0.63程度であり、まだまだ「ほぼ確実」とは言えない。
ところで、3万8千年(38000年×365日=1387万日≒1400万回)という数値はgigazine記事の元ネタになっているScienceDailyの記事や、さらには本家本元INFORMS Onlineの記事にも載っているのだが、こちらの記事には誤りは無い。というのも、これらの記事では "on average" (平均で)という表現を用いているからである。恐らくgigazineはこの意味を誤解したか読み飛ばしたのではないかと思われる。
当選確率1400万分の1のくじを(復元抽出で)引き続けるとき、初めて当たりくじを引くまでの回数は幾何分布と呼ばれる確率法則に従う。このとき、回数の平均値は1400万回になる。ただし平均はあくまで平均であって、それより早く当たりくじを引く場合もあれば、もっとかかる場合もある。先ほどの計算では、この平均回数以前に当たりくじを引く確率は63%程度だ、ということになる。ちなみに、「ほぼ確実」といえるレベルは人によって違うだろうが、上記の3倍すなわち4200万回をこなせば、そこまでの間のどこかで当たりくじを引く確率は約95%になる。
(追記)
このエントリーのURLを添えてgigazineのメールフォームからコメントを送ったところ、早速修正しましたという返信が送られてきたのだけど、「ほぼ確実」が「大抵の人は」に変わっただけ。63%(だいたい3人に2人)だと大抵とは言えないように思うのだけど…このエントリーもちゃんと読んでもらっていないのか、それともこっちの書き方が悪いのか。
2010年4月13日火曜日
大岡山が「お岡山」になる件
Microsoft Office 2007をインストールすると、日本語変換エンジンも自動的にOffice IME 2007に入れ替わってしまうのだけど、これが結構曲者。
土曜に東工大に出かけるので「駅探」で時間を調べようとして「おおおかやま」と打って変換したら、なぜか「お岡山」になる。
「お」の数間違えてないよね?ね?などと指さし確認をし、これはまたOffice IMEが要らん仕事をしてくれているな、と思って確認をすると、設定の中にある「オートコレクト」の
という項目にチェックが入っていた。これは「新大阪」と打とうとして「しんおおおさか」とやってしまったときに、自動的に「お」を1つ減らしてくれるという仕組みらしいが、大岡山のように「お」が正しく3つ並ぶような状況でも「お」を1つ削ってしまう結果になった。で、こいつのチェックを外して機能を無効にすると、ちゃんと「大岡山」と変換された。
Windows7付属のMicrosoft IMEでは、母音過不足修正を有効にしていても、「おおおかやま」は正しく「大岡山」と変換される。ということで、標準IMEをさっくりとMicrosoft IMEへ変更。さらにいい気になって「おおおおおかやま」と打ったら、「大大岡山」と変換された。2つ以上余分に付いた場合には対応できていないようだ。
もっとも、「駅探」の場合はひらがなで「おおおかやま」と打ってしまえばサーバ側で自動的に「大岡山」という駅名候補を出してくれるので、いっそクライアントサイドの日本語変換には期待しないという割り切り方もあるのかと思う。Google日本語入力なども、その流れにあるわけだし。ということで、ますますMSに金を払う理由が減っていく今日この頃。
土曜に東工大に出かけるので「駅探」で時間を調べようとして「おおおかやま」と打って変換したら、なぜか「お岡山」になる。
「お」の数間違えてないよね?ね?などと指さし確認をし、これはまたOffice IMEが要らん仕事をしてくれているな、と思って確認をすると、設定の中にある「オートコレクト」の
母音の過不足を修正
という項目にチェックが入っていた。これは「新大阪」と打とうとして「しんおおおさか」とやってしまったときに、自動的に「お」を1つ減らしてくれるという仕組みらしいが、大岡山のように「お」が正しく3つ並ぶような状況でも「お」を1つ削ってしまう結果になった。で、こいつのチェックを外して機能を無効にすると、ちゃんと「大岡山」と変換された。
Windows7付属のMicrosoft IMEでは、母音過不足修正を有効にしていても、「おおおかやま」は正しく「大岡山」と変換される。ということで、標準IMEをさっくりとMicrosoft IMEへ変更。さらにいい気になって「おおおおおかやま」と打ったら、「大大岡山」と変換された。2つ以上余分に付いた場合には対応できていないようだ。
もっとも、「駅探」の場合はひらがなで「おおおかやま」と打ってしまえばサーバ側で自動的に「大岡山」という駅名候補を出してくれるので、いっそクライアントサイドの日本語変換には期待しないという割り切り方もあるのかと思う。Google日本語入力なども、その流れにあるわけだし。ということで、ますますMSに金を払う理由が減っていく今日この頃。
2010年3月19日金曜日
Try WiMAX (2)
その後、ここ一週間で2箇所ほど外回りをしたので、途中経路も含めてテスト。
(1) 川越駅東口クレアモール、バーガーキングの2階
窓際ギリギリのところに持って行っても不安定。すぐに切れてしまう。サービスエリアマップで調べると6月末までに整備予定となっている。ここはうちよりもさらに川越中心部と言える場所だが、基地局の置き場所が無いのだろうか。あるいは建物が密集しているので不利なのだろうか。
(2) 朝霞市~新座市近辺
朝霞駅の南口バス乗り場付近では全く繋がらず。サービスエリアマップを見ると、東武東上線と国道254号線の間、朝霞からふじみ野付近にかけては6月末までに整備予定となっているところが多い。朝霞駐屯地に近づくと使えるようになり、新座市に入ったあたりではかなり安定した通信ができた。
(3) 西武特急「小江戸」号
高田馬場から乗車、リクライニングシートに座ってゆっくり実験。田無付近までは安定しているが、小平駅通過後に一度切れる。さらに所沢駅では不通。駅を出るとまた繋がるが、進むにつれてまた切れるという繰り返し。まだまだ十分なカバーとは言えないが、終点の本川越までは繋がるところがしばしばあるので、全く駄目というわけでも無い。
週末にはもう少しいろいろなエリアに行くことになるので、そこでも調べてみようと思う。とりあえず次のPCはWiMAX内蔵にしてもいいかな、という気分にはなりつつある。
(1) 川越駅東口クレアモール、バーガーキングの2階
窓際ギリギリのところに持って行っても不安定。すぐに切れてしまう。サービスエリアマップで調べると6月末までに整備予定となっている。ここはうちよりもさらに川越中心部と言える場所だが、基地局の置き場所が無いのだろうか。あるいは建物が密集しているので不利なのだろうか。
(2) 朝霞市~新座市近辺
朝霞駅の南口バス乗り場付近では全く繋がらず。サービスエリアマップを見ると、東武東上線と国道254号線の間、朝霞からふじみ野付近にかけては6月末までに整備予定となっているところが多い。朝霞駐屯地に近づくと使えるようになり、新座市に入ったあたりではかなり安定した通信ができた。
(3) 西武特急「小江戸」号
高田馬場から乗車、リクライニングシートに座ってゆっくり実験。田無付近までは安定しているが、小平駅通過後に一度切れる。さらに所沢駅では不通。駅を出るとまた繋がるが、進むにつれてまた切れるという繰り返し。まだまだ十分なカバーとは言えないが、終点の本川越までは繋がるところがしばしばあるので、全く駄目というわけでも無い。
週末にはもう少しいろいろなエリアに行くことになるので、そこでも調べてみようと思う。とりあえず次のPCはWiMAX内蔵にしてもいいかな、という気分にはなりつつある。
Try WiMAX
修士の研究指導でIEEE802.16をテーマに取り上げたというきっかけもあり、UQ WiMAXを使ってみたいというのは常々思っていたのだけど、いかんせんサービスエリアが心配だったのでしばらくは様子見だった。
で、最近になってUQのサービスエリア情報に自宅周辺も加わり、また急速にエリアが拡大しているようなので、意を決してUQのTry WiMAXに申し込んでみた。WiMAX接続用のアダプタを無償貸与してもらい、かつ15日間無料で接続試験ができるというサービスだ。
とりあえず自宅(川越市のそこそこ中心部)に届いた段階で、テストしてみる。自宅はマンション3階で、それほど直近に高い建物は無い。USENと価格.comの速度計測ページでやってみた結果は以下の通り。右がUSEN、やや見づらいけど10Mbpsが出ている。左が価格.comで、14Mbps。
郊外に出れば繋がらなくなるかと思いきや、川島町まで行っても接続可能。最近東松山市高坂の国道407号沿いに出来たピオニウォークでも、伝送レートが下がるものの接続は出来た(USENで1.4Mbps、価格.comで2.6Mbps)。
大学構内ではさらにレートが落ちる。というか、南側に面した部屋などでは全く接続できない。実際、3月段階でのサービスエリアマップを見るとキャンパス中央部がすかっと空白になっている。もちろん学内には無線LANがあり学生や教員には不都合が無いのだが、来客への利便性を考えるとカバレッジを向上させて欲しいところ。
自分の使い方を考えると通勤範囲では固定網を使えば良く、むしろ出先での接続性が気になるところ。ということで次のエントリーではいろいろな場所でのテスト結果を。
で、最近になってUQのサービスエリア情報に自宅周辺も加わり、また急速にエリアが拡大しているようなので、意を決してUQのTry WiMAXに申し込んでみた。WiMAX接続用のアダプタを無償貸与してもらい、かつ15日間無料で接続試験ができるというサービスだ。
とりあえず自宅(川越市のそこそこ中心部)に届いた段階で、テストしてみる。自宅はマンション3階で、それほど直近に高い建物は無い。USENと価格.comの速度計測ページでやってみた結果は以下の通り。右がUSEN、やや見づらいけど10Mbpsが出ている。左が価格.comで、14Mbps。
郊外に出れば繋がらなくなるかと思いきや、川島町まで行っても接続可能。最近東松山市高坂の国道407号沿いに出来たピオニウォークでも、伝送レートが下がるものの接続は出来た(USENで1.4Mbps、価格.comで2.6Mbps)。
大学構内ではさらにレートが落ちる。というか、南側に面した部屋などでは全く接続できない。実際、3月段階でのサービスエリアマップを見るとキャンパス中央部がすかっと空白になっている。もちろん学内には無線LANがあり学生や教員には不都合が無いのだが、来客への利便性を考えるとカバレッジを向上させて欲しいところ。
自分の使い方を考えると通勤範囲では固定網を使えば良く、むしろ出先での接続性が気になるところ。ということで次のエントリーではいろいろな場所でのテスト結果を。
2010年2月13日土曜日
北坂戸駅前の寂しさとマクドナルド
大学最寄り駅の1つである北坂戸駅だが、特に西口側の寂れようが何とも切ない。
団地があって人口が少ないわけではないのだろうけど、団地に付帯する商店街は活気に乏しい。ちょっと前にうちの学生が、「北坂戸の寂れ具合はマジありえない」という動機から駅前店舗の集客力に関する調査研究を行ったりしたのだが、学生にそういう動機を持たせるぐらいの寂れ具合。
駅を降りてすぐに分かる寂れ具合というと、駅出口の直下にある店舗スペース。何軒分かが並んだ場所はすべてシャッターが閉じた状態、線路に面して建っていたケンタッキーも閉店して廃屋と化している。北坂戸駅西口はいわゆるダブルデッキ(駅出口からロータリーを跨ぐ広い人工地盤)になっていて、ロータリーをぐるりと回らずに団地へ向かうことができるようになっている。駅直近の店舗が軒並み閉まっているのは、客動線がダブルデッキ側に向かってしまうからなのだろうか…
とは言え、ロータリー北側にある東武ストアは(食料品・日用品を扱う関係か)集客をしている様子。あと客が多いというとその隣にあるマクドナルド。ここは上述したケンタッキーの隣でもあるのに、客がコンスタントに入っている。
これは残存者利益という奴なのか、それとも業態・扱い商品ゆえの差なのか…
(2010/02/22追記)
「駅出口の直下にある店舗スペース。何軒分かが並んだ場所はすべてシャッターが閉じた状態」と書いたが、実際には1店舗が営業していた。お詫びかつ訂正。
団地があって人口が少ないわけではないのだろうけど、団地に付帯する商店街は活気に乏しい。ちょっと前にうちの学生が、「北坂戸の寂れ具合はマジありえない」という動機から駅前店舗の集客力に関する調査研究を行ったりしたのだが、学生にそういう動機を持たせるぐらいの寂れ具合。
駅を降りてすぐに分かる寂れ具合というと、駅出口の直下にある店舗スペース。何軒分かが並んだ場所はすべてシャッターが閉じた状態、線路に面して建っていたケンタッキーも閉店して廃屋と化している。北坂戸駅西口はいわゆるダブルデッキ(駅出口からロータリーを跨ぐ広い人工地盤)になっていて、ロータリーをぐるりと回らずに団地へ向かうことができるようになっている。駅直近の店舗が軒並み閉まっているのは、客動線がダブルデッキ側に向かってしまうからなのだろうか…
とは言え、ロータリー北側にある東武ストアは(食料品・日用品を扱う関係か)集客をしている様子。あと客が多いというとその隣にあるマクドナルド。ここは上述したケンタッキーの隣でもあるのに、客がコンスタントに入っている。
これは残存者利益という奴なのか、それとも業態・扱い商品ゆえの差なのか…
(2010/02/22追記)
「駅出口の直下にある店舗スペース。何軒分かが並んだ場所はすべてシャッターが閉じた状態」と書いたが、実際には1店舗が営業していた。お詫びかつ訂正。
2010年1月21日木曜日
Excel+Word差し込み印刷覚え書き
案内葉書の宛名だとか、研究会などの領収書を作るとき、ExcelなりAccessなりでデータを作っておいてWordの文面に流し込む、いわゆる「差し込み印刷」は結構便利。
ただし、使い方をきちんと把握してないと差し込み漏れが起きたり、変なページが大量に印刷されて紙が無駄になる。で実際にトラブったので、未来の自分のために覚え書きを残しておく。
今回は領収書を差し込み印刷で作ろうとしてトラブったのだが、流れは以下の通り。
1. テンプレート文書の用意
Microsoft Office Onlineから、Word用の領収書テンプレートをダウンロード。紙を節約したいということもあり、A4の1ページに4枚印刷できるものを選択。このテンプレートを使って新規の文書を作成。
2. 差し込むデータソースの選択
Word2007の場合、「差し込み文書」メニューの中にある、「宛先の選択」で「既存のリストを使用」を選択すると、ExcelやAccessといったデータソースを選択するダイアログが表示される。今回の場合は、ここで所定のデータが含まれているExcelファイルを選択。この後、条件を指定して(あるいは手動で)差し込みデータを絞り込むことも可能。
3. 差し込みフィールドの挿入
データソースの各フィールド(宛先・金額・但し書きなど。Excelでは各列というべきか)は対応する差し込みフィールドに埋め込まれる。ダウンロードしたテンプレートそのものには差し込みフィールドが無いので、フィールドを今作った文書に埋め込む。Word 2007の場合、上記と同じ「差し込み文書」メニューに「差し込みフィールドの挿入」があり、これを押すとデータソース中の各フィールドが表示されるので、例えば宛名なら宛名を差し込むべき位置にテキストカーソルを持って行った状態で「宛名」を選択する。そうすると文書上に≪宛名≫という表示が現れる。
本当に差し込まれるかどうかを確認するには、「結果のプレビュー」を押す。データソースの各フィールドが、差し込みフィールドの位置に埋め込まれた状態で画面表示される。これ自体は文書に影響を与えない(もう一度プレビューボタンを押すと元に戻る)。
ここではまった点が2つ。第1に、1ページに1データであれば問題無いのだが、今回のように1ページに4データを差し込む必要がある場合、ページの途中で「次のデータに進む」ことを明示しないといけない。これには、「ルール」のひとつであるNext Recordというものを領収書の切り替わりの場所に埋め込めばよい。ルールもメニューから選択でき、≪Next Record≫という形で画面上に現れる。
ここで、いい気になってすべての領収書の最後に≪Next Record≫ルールを入れてしまったのが間違い。ちょっと冷静になれば分かることだが、元々1ページごとに自動的に次のレコードに進むのだから、1ページ中の「最後の領収書」には≪Next Record≫を書く必要がない。というか、書くと誤ってレコードを1つ飛ばしてしまうのだ。今回は1ページ4レコードずつなので、(4n+1)番目のレコードが全部印刷されない、という結果になってしまった。
はまった点その2。使用したテンプレートでは、額面を表示する部分のデザインを良くするためにテキストボックスを使っている。ところが、ここに額面の差し込みフィールドを指定すると、そこだけは各レコードごとの額面が反映されず、何故か特定のレコードの額面が繰り返し表示されてしまう。
たぶん1つのページにおいて、テキストボックス中の差し込みフィールドが参照される順番が(画面上の見た目と異なっていて)特殊なんだと思うのだけど、具体的にどうすれば修正できるのかはまだ分かっていない。テキストボックスの代わりにレイアウト枠というのを使うとうまく行くという話もあるが、使用したテンプレート中のテキストボックスを直接レイアウト枠に変換すると、領収書自体のレイアウトがガタガタに崩れてしまう。修正するのも面倒なので、まだ検証はしていない。
以上、備忘録。
ただし、使い方をきちんと把握してないと差し込み漏れが起きたり、変なページが大量に印刷されて紙が無駄になる。で実際にトラブったので、未来の自分のために覚え書きを残しておく。
今回は領収書を差し込み印刷で作ろうとしてトラブったのだが、流れは以下の通り。
1. テンプレート文書の用意
Microsoft Office Onlineから、Word用の領収書テンプレートをダウンロード。紙を節約したいということもあり、A4の1ページに4枚印刷できるものを選択。このテンプレートを使って新規の文書を作成。
2. 差し込むデータソースの選択
Word2007の場合、「差し込み文書」メニューの中にある、「宛先の選択」で「既存のリストを使用」を選択すると、ExcelやAccessといったデータソースを選択するダイアログが表示される。今回の場合は、ここで所定のデータが含まれているExcelファイルを選択。この後、条件を指定して(あるいは手動で)差し込みデータを絞り込むことも可能。
3. 差し込みフィールドの挿入
データソースの各フィールド(宛先・金額・但し書きなど。Excelでは各列というべきか)は対応する差し込みフィールドに埋め込まれる。ダウンロードしたテンプレートそのものには差し込みフィールドが無いので、フィールドを今作った文書に埋め込む。Word 2007の場合、上記と同じ「差し込み文書」メニューに「差し込みフィールドの挿入」があり、これを押すとデータソース中の各フィールドが表示されるので、例えば宛名なら宛名を差し込むべき位置にテキストカーソルを持って行った状態で「宛名」を選択する。そうすると文書上に≪宛名≫という表示が現れる。
本当に差し込まれるかどうかを確認するには、「結果のプレビュー」を押す。データソースの各フィールドが、差し込みフィールドの位置に埋め込まれた状態で画面表示される。これ自体は文書に影響を与えない(もう一度プレビューボタンを押すと元に戻る)。
ここではまった点が2つ。第1に、1ページに1データであれば問題無いのだが、今回のように1ページに4データを差し込む必要がある場合、ページの途中で「次のデータに進む」ことを明示しないといけない。これには、「ルール」のひとつであるNext Recordというものを領収書の切り替わりの場所に埋め込めばよい。ルールもメニューから選択でき、≪Next Record≫という形で画面上に現れる。
ここで、いい気になってすべての領収書の最後に≪Next Record≫ルールを入れてしまったのが間違い。ちょっと冷静になれば分かることだが、元々1ページごとに自動的に次のレコードに進むのだから、1ページ中の「最後の領収書」には≪Next Record≫を書く必要がない。というか、書くと誤ってレコードを1つ飛ばしてしまうのだ。今回は1ページ4レコードずつなので、(4n+1)番目のレコードが全部印刷されない、という結果になってしまった。
はまった点その2。使用したテンプレートでは、額面を表示する部分のデザインを良くするためにテキストボックスを使っている。ところが、ここに額面の差し込みフィールドを指定すると、そこだけは各レコードごとの額面が反映されず、何故か特定のレコードの額面が繰り返し表示されてしまう。
たぶん1つのページにおいて、テキストボックス中の差し込みフィールドが参照される順番が(画面上の見た目と異なっていて)特殊なんだと思うのだけど、具体的にどうすれば修正できるのかはまだ分かっていない。テキストボックスの代わりにレイアウト枠というのを使うとうまく行くという話もあるが、使用したテンプレート中のテキストボックスを直接レイアウト枠に変換すると、領収書自体のレイアウトがガタガタに崩れてしまう。修正するのも面倒なので、まだ検証はしていない。
以上、備忘録。
2010年1月13日水曜日
そうでしたquery-sourceでした
研究室のリゾルバ(BIND9)は普段、親玉のサーバを見るようにforwarders設定しているのだけれど、ちょっとした実験のためにforwarders設定を止めることにした。
ところが、ルータのファイアウォール設定を(53番ポートについて)開けても、応答が帰ってこない。学生と一緒に変だ変だと悩んでいたのだけど、いろいろ調べてquery-sourceっつー設定があることに気づいた。
古いBINDだと問い合わせは53番ポートを介すため、INBOUNDの53番を開けておけばOKだった。ところが新しいBINDでは問い合わせにランダムな非特権ポートを使う標準設定になったので、開ける場所が特定できない。ということで、query-sourceを使ってポートを固定し、そこをファイアウォールで開けた。うまくいくじゃん、良かった良かった。
【Feb.04, 2010追記】
これはあくまでファイアウォールがBINDのport randomizationに対応していない場合、かつ実験用ということで。常時運用の場合、キャッシュポイズニング対策のためにもポートを固定すべきではありません。
ところが、ルータのファイアウォール設定を(53番ポートについて)開けても、応答が帰ってこない。学生と一緒に変だ変だと悩んでいたのだけど、いろいろ調べてquery-sourceっつー設定があることに気づいた。
古いBINDだと問い合わせは53番ポートを介すため、INBOUNDの53番を開けておけばOKだった。ところが新しいBINDでは問い合わせにランダムな非特権ポートを使う標準設定になったので、開ける場所が特定できない。ということで、query-sourceを使ってポートを固定し、そこをファイアウォールで開けた。うまくいくじゃん、良かった良かった。
【Feb.04, 2010追記】
これはあくまでファイアウォールがBINDのport randomizationに対応していない場合、かつ実験用ということで。常時運用の場合、キャッシュポイズニング対策のためにもポートを固定すべきではありません。
2010年1月6日水曜日
Twitterの更新情報を貼ってみた
Twitterが面白そうなので、ちょっと使ってみている。
で、ただつぶやいていてもしょうがないので、Blogger側に更新内容を表示させるウィジェット(Blogger的な用語だとガジェット?)を貼り付けてみた。
最初はBloggerが用意している……というか第三者が作って提供したらしい "Twitter Updates" というガジェットを使ってみた。Bloggerのレイアウト画面上にある「ガジェットの追加」をクリックして、出来合いのガジェットから選択すればOK。ところが、こいつを貼り付けると何故か他の人のツイートが表示されてしまう。"Twitter Updates Blogger" で検索すると、同じようなトラブルが起きているようだが、具体的にどう解決したのか書いていない。
しょうがないのでこっちのガジェットは諦め、Twitter側で用意しているウィジェットを使ってみることにした。「自分のサイト」メニューで表示される一覧から、プロフィールウィジェットを選択すればよい。ユーザ名の指定、Preferences、デザイン、サイズを適当に選び、「完了&コード取得」を押すとブログに埋め込むべきコードが表示される。Bloggerの場合、ご丁寧にBloggerへ貼り付けるボタンが表示されるのでこいつを使う。
ただしFirefoxのアドオンでNoScriptを使っていると、ボタンを使って貼り付け操作をした場合、XSS的な挙動を示すためにブロックされてしまう。ここは信じて再読み込みを許可するしかない。こちらのウィジェットは、問題無く自分のつぶやきが表示された。
で、ただつぶやいていてもしょうがないので、Blogger側に更新内容を表示させるウィジェット(Blogger的な用語だとガジェット?)を貼り付けてみた。
最初はBloggerが用意している……というか第三者が作って提供したらしい "Twitter Updates" というガジェットを使ってみた。Bloggerのレイアウト画面上にある「ガジェットの追加」をクリックして、出来合いのガジェットから選択すればOK。ところが、こいつを貼り付けると何故か他の人のツイートが表示されてしまう。"Twitter Updates Blogger" で検索すると、同じようなトラブルが起きているようだが、具体的にどう解決したのか書いていない。
しょうがないのでこっちのガジェットは諦め、Twitter側で用意しているウィジェットを使ってみることにした。「自分のサイト」メニューで表示される一覧から、プロフィールウィジェットを選択すればよい。ユーザ名の指定、Preferences、デザイン、サイズを適当に選び、「完了&コード取得」を押すとブログに埋め込むべきコードが表示される。Bloggerの場合、ご丁寧にBloggerへ貼り付けるボタンが表示されるのでこいつを使う。
ただしFirefoxのアドオンでNoScriptを使っていると、ボタンを使って貼り付け操作をした場合、XSS的な挙動を示すためにブロックされてしまう。ここは信じて再読み込みを許可するしかない。こちらのウィジェットは、問題無く自分のつぶやきが表示された。
登録:
投稿 (Atom)
英語配列のノートPCで日本語配列設定にしちゃった時に、アンダースコアを入力するTips
US配列のLG gram SuperSlimを購入した。で、Windowsの初期セットアップを始めたところ、最初に選択できるキー配列はMicrosoft IME(まあ要するに日本語配列)だけ。で、その後に「追加のキー配列」を選択できるのだが、後でやればいいやと思ってスルーしてしま...
-
2009年に「 東武東上線の迂回経路を考える 」という記事を書いたが、リンクが古くなってるなど更新の必要を感じた(というかこの記事を書き始めた時点では、ちょうど東上線が止まっていて帰る算段が立たなかった)ので新しく記事を書くことにした。 2009年の記事は感覚的に 「東上線沿線で...
-
最近の状況を反映した記事をこっちに書きました 。 全然techじゃないんだけど、昨日ずいぶん苦労をしたので、備忘録的に「もしも東上線が止まったら」を目的地別に考えてみる。 北池袋~和光市 目的地が線路の南側なら、池袋からメトロの有楽町線/副都心線を使えばよい。下赤塚・成増・和光市...
-
今年の2月に こんなエントリを書いた わけだが、「残存者利益?」と書いたマクドナルドもとうとう閉店してしまった。 あそこは近隣の老人が昼食を食べたり、坂戸高校の生徒がお茶したり、あるいはうちの学生などがスクールバス乗降のついでに立ち寄っていたわけで、あれが無くなると不便な面は少な...